鉄道座席クラスと枠について
列車はAC完備ですと上位クラスより1A、2A、3Aとなります。
このACクラスは外国人観光客やインド人のビジネスマン、軍人、中級以上の家族連れなど、客層は悪くありません。
1Aですと、2名×2段の寝台で内側から鍵のかかる個室となり専用の洗面台が付いております。
考え方によりますが、見知らぬ3人(関係不問)と同室になり、しかも内側から鍵がかかるので、客層が悪くないにしても、歓迎されない方もいらっしゃるようです。
2Aは2名×2段の寝台ですが、通路とはカーテンで仕切られています。
3Aは2名×3段の寝台で、カーテンはありません。どちらも毛布、シーツ、枕、タオルなどが付いています。
(設備は運行路線によって若干の違い・・たとえばタオルがないとか・・・ある事もあります。)どちらにしても2A/3Aともに日本からのツアー客も利用するクラスなので治安面&衛生面について問題ありません。
1A-3A:エアコンつき2段-3段ベンチシート
CC:エアコンつきチェアシート(日本の新幹線のような座席)
*短距離区間では1Aとしてファーストクラスもあります。
<座席枠について>
インドは階級クラスがあるので、それぞれの階級にあわせて座席数が設置されています。かけ離れた階級の人たちがい同じ車両になってしまわないようにする配慮です。
料金は一緒ですが、一般枠、外国人枠、ナース枠、オフィサー枠、軍人枠、警察官枠など、本当に沢山の枠があって外国人枠での購入だと、同じ車両には外国人が多くなります。その程度の違いです。
一般枠はインド人でも外国人でも予約可能です。一般枠は予約後のキャンセルが可能です。
一般枠(インド人と同じ予約枠)が満席となってしまった場合には、外国人枠での手配となりますが、外国人枠での予約の場合はチケットのキャンセルや変更はできません。一般枠も外国人枠も基本料金は変わりませんが、一般枠はイーチケット発券手数料が数十RS加算されます。
ですので、一般枠と外国人枠の差というよりは、インド人は外国人枠での手配ができない、外国人枠は外国人用の優遇枠と捉えていただけると分かりやすいと思います。
また、外国人枠も満席になった場合には、特別枠(TATKAL QUOTA)で申し込む事になりますが、この場合には出発前日朝の予約開始早々に売切れてしまう限定枠なのでお座席確保の確約はできかねます。またこの枠での予約の場合もチケットのキャンセルや変更はできません。
その上、国鉄に対して、特別枠追加手数料を支払う必要があります。この特別枠追加手数料は列車チケットによって異なります。
参考までに・・・・
インドの列車は、グリーン車が最後まで残る日本とは違い、航空券を買えない階級が、
鉄道チケットの出発日の60日前の予約開始直後に最上級クラスの列車チケットから順に買い求めていきます。
つまり、インドでは座席クラスの高い順に満席になりますので、1Aは特に、予約開始直後にほぼ満席になります。
また、2Aは海外からの旅行会社も含め一番人気のあるクラスですので、ここも出発の2-3週間前には満席になります。
インドの列車には8つもの等級があるのをご存知ですか?
一部の列車では8つの等級が全て揃っていないものもありますが、
以下がそれら8つの等級に関する大まかな情報です。参考にしてください。
エアコンつきファーストクラス(AC1/1A)

カーペットが敷かれ、鍵のかけられる広いスペースに4つ又は2つの寝台が取り付けられた、洗面台つきのコンパートメント。寝台利用に必要なものは全て揃っていますし、寝台は昼間には座席として利用できるようになっています。
AC1は最も洗練された、快適空間で、AC2(エアコンつきセカンドクラス)の約2倍の運賃です。
AC1では、銀行家や軍の少尉などと同室になるかもしれません。
予約の際には2つもしくは4つなど、寝台の数でコンパートメントを指定することはできません。
寝台ナンバーに関しては、インド鉄道によって出発日の少し前になって決定され、予約詳細リストは当日の出発直前に駅の掲示板と、列車の車両入り口横に貼り出されます。
二人連れやカップルなどの場合に2つの寝台つきコンパートメント、家族連れや個人客には4つの寝台つきコンパートメントが当てがわれることが多いですが、もちろんこれは保証されるものではありません。
エアコンつき3等ベンチシートクラス(AC3/3A)

AC2/2Aの形態と非常によく似ていますが、仕切りの中の座席数は4つではなく6つ(すなわち各3段ずつ)と通路に沿った2段の席になっていて、AC2と比べるとひとつの車両に乗っている乗客の人数が増えるために車両内部はどうしても混みあっています。
プライバシーのためのカーテンや、AC2/2Aには備え付けられている個人用座席ライトも付いていないことが多いです。それ以外はAC2と同じく、夕刻になるとアテンダントが枕と毛布、シーツを運んできてくれますし、昼間の移動時は座席はベンチシートとして使用できるようになっています。
エアコンつき2等ベンチシートクラス(AC2/2A)

昼間の移動時にはベンチ席になり、夜間には寝台として機能するベンチシートクラスのことです。AC2の車両はコンパートメント方式にはなっておらず、仕切りの中に4つの席(上に2段、下に2段)と通路に沿って2段の席があります。 プライバシーのためのカーテンが設置されていて、夕刻になるとアテンダントが枕と毛布、シーツを運んできてくれます。AC2はほとんどの都市間を結ぶ長距離列車に設置されたクラスで、インドの中流階級の人々が移動手段として使っているものです。基本的に清潔で、インドを訪れる観光客にとっても快適な等級です。
エアコンなしファーストクラス(First Class/FC)

エアコンはないが、鍵のかけられる広いスペースに4つ又は2つの寝台が取り付けられたコンパートメント。寝具類は運賃に含まれてはいませんが、事前に予約をすれば少しの追加料金を支払うことでこのサービスを受けられる場合もあります。インド鉄道によると、エアコンなしのファーストクラスは現在、AC2段席クラスへの変換工事が進められた結果、ほとんど見かけられなくなりました。
開ける事のできないACクラスの車両と比べて、こちらは窓を開けることができるので外の景色をより楽しむことができます。
夏季には、天井に取り付けられた扇風機と窓から入る新鮮な風を楽しめますが、冬季には寝袋やフリース等の上着でしっかりと身を包みこまないと、窓から漏れる隙間風が非常に寒く感じるかもしれません。
インドは階級社会なので、安いチケットにはそのチケットしか買えない階級の人たちが利用しますので、特に女性のひとり旅にはお勧めしません。特にインドが初めての場合には、置き引きや盗難、痴漢などの犯罪に巻き込まれかねませんので、原則として弊社での鉄道チケット手配には、安心して眠ることが出来る2Aもしくは3Aでの手配をお勧めしています。
エアコンつきシートクラス(AC Chair class)

昼間の移動で都市間を移動する列車によく設定されているクラスです。
エアコンが効いて快適なリクライニング式のシートクラスです。
昼間の移動には最適なクラスでしょう。
予約不要のセカンドクラス(Unreserved 2nd class)

板張りもしくはプラスチックで座席をカバーしたシートが並ぶクラス。長距離の移動や夜間の移動にはお勧めできません。(インド人たちがスクラムを組んで座席取り合戦をするのを目撃することでしょう)しかしながら、昼間の数時間の移動までであれば、比較的受け入れられる範囲のクラスです。
エアコンなしスリーパークラス(Sleeper Class/SL)

スリーパークラスは、仕切りの中に各3段、計6つのベンチシートがあり、通路に沿って2段のベンチシートがあるものです。このクラスは、インドの最も一般的な長距離旅行者が利用するもので、`Rajdhani Express’を除く長距離列車の殆どがこの車両になっています。
寝具類は運賃に含まれていないので、寝袋などを持参する必要があります。
(基本的には全て予約が必要なので、実際の座席数以上の乗客が乗り込むことはないはずなのですが)スリーパークラスは常に非常に混雑していて 、基本的に外国人にとっては決して清潔とはいえないものですが、窓が遮断されて色が塗られ、